注文住宅をこれから建てようとお考えで、何から始めたらいいのかわからないという方へ
家づくりの流れをご説明します。
 
【①資金計画】
　家づくりでまず最初に固めておかなければいけないのが予算です。
決め方としては、
　・住宅ローンを組むなら毎月どのくらいの支払までに抑えたいか
　・どのくらいの広さの家が欲しいか
　・自己資金はいくらか
総額が決まれば、次に建物と土地の予算を決定します。
建物の金額には、付帯費用というものがあります。
これは、
・地盤調査費用
・確認申請費用
・屋外給排水費用
・浄化槽費用
・仮設工事（電気・水道）
等本体価格以外の費用です。

あと諸費用として、
・住宅ローン保証料
・登記費用
・火災保険
等の費用がかかります。
諸費用は１５０万～２００万円くらいです。

【②土地探し】
土地の予算は総予算が決まったら、そこから建築費用・諸費用を引いて
残った金額にすることをおすすめします。
なぜなら人は土地には住みません。
家の中に住むからです。だから優先順位としては最後にすることをおすすめします。
もちろん土地を優先したい方はダメとは言いません。
何を最優先にしたいかを決めた上で土地探しを行っていきましょう。

※土地探しに関してはこちらをご参考にしてください。→「土地探しをする際に重要な３つのポイント」
 

【③施工会社の選定】
施工会社の選択肢には、ハウスメーカー、工務店、設計事務所があります。
（１）ハウスメーカー
住宅展示場にモデルハウスを常設でもち、多くの営業マン・デザイナーを抱える会社です。
保証が手厚い等のメリットの反面、金額が高いです。
ブランド志向の方にはおすすです。

（２）工務店
地域密着型で比較的小さい規模で運営しています。細かい要望にも答えてもらえる他、
引渡し後のメンテナンスにも迅速に対応していただけます。

（３）設計事務所
全てをゼロから作り上げるスタイルです。要望を１００％満たすことができます。
ただ設計事務所自体は施工を行いません。
工務店等を紹介する形となるため、建物の価格以外に設計料が発生します。

まずはホームページを見たり、資料を請求するなどして、
２～３社に絞りましょう。その後プランニングをしていただき、
最終的に決定するという流れが良いと思います。

【④土地の購入】
気に入った土地が決まったら、まずは買付証明というものを地主さんに渡します。
これは、土地を買いますという予約のようなものです。
これをしておかないと、他の希望者が優先となってしまいます。
その後契約、引渡しという流れです。
契約の際には手付金というものを支払います。
金額は５～１０％くらいですが、手持ちのお金が少ない等の理由があれば、
交渉も可能です。


【⑤地盤調査】
建物の建つ位置の地盤を調査します。
通常プランをする施工会社が行うことが多いです。
地盤調査の結果次第では、地盤改良等の工事をする必要が出てくるので、
この予算も最初にとっておいた方がよいです。
なければ、その分を他に回すことができます。

【⑥プラン設計】
ここからが一番楽しい時間になります。
自分の思い描く家のイメージ等を伝えてください。
会社によってはイメージをまとめやすいように、
アドバイスノートを作成しております。
思い描く家を引き出すための質問が上手に作りこまれています。
また、ここで細かい仕様等を決めていきます。
例えばフロアーを無垢にするとか、壁を漆喰塗りにするとか等です。
予算を見ながら自分の思い描いた使用を決めていきましょう。


【⑦建築請負契約】
建物のプランが決まると、施工費用が確定します。
それが確定したら施工会社と建築請負契約を結びます。

【⑧住宅ローン本申込、建築確認申請】
資金が確定したら、住宅ローンの本申し込みを行います。
土地を購入する前に全体の予算を決め、住宅ローンの事前審査を行うのですが、
その際には少々多めに申し込みをしたほうがよいです。
本申し込みの際に、事前審査時に提出した借り入れ希望額を超えた場合、
もう一度事前審査からやり直さなければいけないからです。

そして、同時に施工会社が建築確認申請の手続きを進めます。
これは、建物を新築する際に、基準に適合した建物を建てますよという
申請です。
これをパスしないと着工できません。

【⑨着工】
まずは地鎮祭を行います。
地鎮祭に関してはこちらをご参考にしてください。→「地鎮祭の流れについて」
着工から完成までの日数は大体４～６ヶ月くらいです。
規模や仕様によっても異なります。
着工後の大まかな流れです。
・基礎工事
・上棟
・内装工事
・クリーニング
・外構工事


【⑩引渡し】
工事が完成したらいよいよお引渡しです。
お引渡しの前にすべきことを挙げます。
・住宅ローンの融資実行の手続き
・住民票の移動
・引越しの手配
・建物最終チェック

通常はこの辺のことも施工会社が指示を出してくれます。
それに則って必要な書類を集める等を行ってください。
また、引渡しの際には施工会社から図面や申請書、保険証書等の
様々な資料が手渡されると思います。
どういう内容が書いてあるのかをしっかり把握しましょう。
もしわからないことがあればなんでも尋ねるようにしましょう。